猫がトイレをしたあと、砂かけが下手で不安になった事はありあせんか?
うまく砂をかけてくれずに、困ってしまったりすることも。
実は、猫が砂かけが下手な理由には、性格・環境・健康などさまざまな要因が関係しています。
本記事では、猫の砂かけが下手な理由と、今すぐできる改善策をわかりやすく解説します。
猫との快適な暮らしのために、ぜひ最後までご覧ください。
猫の砂かけが下手なのはなぜ?

猫がトイレの後に砂をうまくかけない。
またはまったく砂かけをしないとき、それは必ずしも問題行動や、しつけ不足とは限りません。
実は、年齢や性格、トイレ環境などが複雑に影響している場合があります。
ここでは、よくある5つの原因を解説します。
子猫・老猫など年齢による砂かけの未熟さや衰え
子猫の場合、まだトイレ行動が発達途中のため、砂かけがうまくできないことがあります。
また、老猫になると足腰の衰えや関節痛により、しゃがんで砂をかいたりする動作が難しくなります。こういった場合、年齢によるサポートが必要です。
トイレの形や砂の種類が猫に合っていない
トイレの縁が高すぎたり、狭すぎたりすると、猫が砂をかきにくくなります。
また、砂の粒が大きすぎたり、足ざわりが不快な素材だと、砂を触るのを嫌がる猫も。
愛猫の好みに合ったトイレ・砂の見直しが必要かもしれません。
ストレスや環境の変化による乱れ
引っ越しや新しいペット・人間の登場など、生活環境の変化は猫にとって大きなストレス。
これが原因でトイレの使い方が雑になったり、砂かけをしなくなることがあります。
落ち着いた、安心できる空間づくりが大切です。
猫の性格(大雑把・マイペース)による個体差
猫にも性格があります。
几帳面な子は丁寧に砂かけをする一方で、大雑把な子やマイペースな子はササッと済ませて終わり。
これはその子の個性として受け止め、無理な矯正は控えましょう。
排泄後すぐに立ち去る癖・トイレマナーが未習得
元野良猫など、一部の猫はトイレマナーを学ぶ機会が少ないことがあります。
習慣として砂かけが身についていないと、砂かけをしないことも。
また、癖として排泄が終わるとすぐに立ち去る猫もいます。
焦らず気長に観察・対応してあげましょう。
猫の砂かけが下手だとどうなる?飼い主が感じる4つの困りごと

猫がうまく砂をかけられないと、飼い主としてはストレスや手間を感じる場面が増えてきます。
ここでは、多くの飼い主さんが実際に直面する困りごとを、4つご紹介します。
トイレ周りの臭いが気になる・衛生面の不安
砂がしっかりかかっていないと、排泄物のにおいがそのまま部屋に広がってしまいます。
特に夏場はにおいが強く感じられやすく、来客時に気になってしまいます。
さらに、排泄物が露出したままだと雑菌の繁殖も早くなり、衛生面にも不安が残ります。
他の猫とトラブルになる可能性(多頭飼いの場合)
多頭飼いの家庭では、他の猫が使ったあとに砂がかかっていないトイレを嫌がる猫もいます。
結果として、トイレを我慢してしまったり、粗相につながるケースも。
トイレ環境が原因で猫同士のストレスが増える可能性もあります。
毎回の掃除が大変で飼い主の負担増
砂かけが中途半端だと、排泄物がトイレの縁や外に飛び出してしまうことも。
掃除の頻度や手間が増え、飼い主にとっては大きな負担になります。
忙しい日常の中で、これが積み重なるとストレスの原因になりかねません。
病気かも?と不安になってしまう
猫が急に砂をかけなくなったとき、何かの異常かも、病気のサインでは?と心配になります。
とくに他の行動の変化も見られる場合は、心配が大きくなります。
砂かけの変化は、健康チェックのひとつの目安にもなります。
猫の砂かけが下手な場合に今すぐできる5つの改善策

猫の砂かけ問題に頭を悩ませる飼い主さんは多いもの。
でも安心してください。
ちょっとした環境の見直しや工夫で、猫の砂かけ行動が改善されることもあります。
ここでは、今日からすぐに試せる5つの改善策をご紹介します。
トイレのサイズや形状を見直す
猫がのびのびと動けるトイレを選ぶことはとても大切です。
トイレが狭すぎると身動きが取りづらく、砂かけをせずに立ち去ってしまうことがあります。
体の大きさに合ったトイレを、猫の好みに合わせて変えてみましょう。
砂の種類を変更してみる
猫にはそれぞれ好みの砂質があります。
細かい砂を好む猫もいれば、大粒の砂が足に合わず嫌がる子も。
紙製、鉱物系、おから系、木製など複数試してみると、砂かけがしやすくなることがあります。
できれば無香料で、足触りが柔らかいものを選ぶのがおすすめです。
トイレの設置場所を見直す
騒がしい場所や人通りの多い場所では、猫が落ち着いて排泄できません。
静かで、プライベート感のある場所にトイレを移動してみましょう。
砂かけ行動が自然と丁寧になることもあります。
また、エアコンの風が直接当たる場所も避けましょう。
複数のトイレを用意する(特に多頭飼いの場合)
猫はとてもきれい好き。
1つのトイレが汚れていると使いたがらず、雑な砂かけや粗相をしてしまうことがあります。
頭数+1台のトイレを目安に、清潔な状態を保ちましょう。
清掃の頻度も重要です。
猫の体調やストレスサインを見逃さない
砂かけ行動が急に変化した場合、病気やストレスのサインかもしれません。
食欲の低下、下痢・便秘、異常な鳴き声など他の変化がないかチェックしましょう。
変化があり、心配な場合は早めに動物病院を受診しましょう。
体調ケアも重要な改善の鍵です。
猫の砂かけが下手な事にどう接するべき?飼い主にできる心がけ

砂かけがうまくできない猫に対して、ついちゃんとして!と言いたくなることもあるかもしれません。でも、猫にとってトイレの仕方は本能と個性の組み合わせ。
飼い主のちょっとした接し方で、猫との関係やストレス度合いは大きく変わってきます。
無理にしつけようとしない
猫はしつけで行動を変えるのが難しい動物です。
砂かけが下手でも、叱ったり無理に手を持って砂をかかせるようなことは逆効果。
トイレが怖い場所になってしまい、粗相の原因になることもあります。
まずはそういう子なんだ、と受け止めてあげることが大切です。
砂かけ以外の行動から健康状態を見守る
砂かけの変化は、猫の体調を知る手がかりにもなります。
排泄の様子、トイレの頻度、鳴き方などに異変がないかを日常的に観察しておきましょう。
気になる変化があれば、早めに動物病院へ相談するのがおすすめです。
飼い主のストレスを減らす工夫も取り入れる
猫が砂をかけなくても、掃除がしやすい環境を整えましょう。
トイレマットや、消臭効果の高い猫砂などを活用すれば、飼い主の負担はぐっと軽くなります。
猫を変えるのではなく、自分の負担を減らすことも大切です。
まとめ|猫の砂かけが下手でも大丈夫、できる対策から始めよう

猫がトイレ後にうまく砂をかけないと、飼い主にとっても困ることがあります。
でも、砂かけが下手な理由には必ず原因があり、それに合わせた対策で改善できることも多いのです。
この記事では以下のポイントをお伝えしました。
- 砂かけが下手・しない猫によくある5つの原因
- 飼い主が感じやすい4つの困りごと
- 今日からできる5つの改善策
- 猫にストレスを与えず接するための心がけ
砂かけの癖は個体差もあり、必ずしもしつけで変えられるものではありません。
大切なのは、猫の立場に立って環境を整え、飼い主自身の負担を減らす工夫をすること。
そうすれば、猫も飼い主も快適に暮らせるトイレ環境がきっと実現できます。
猫の行動には理由があります。
焦らず、やさしく、できることから見直してみましょう。