オーディブルで「なんだか聴きやすい」「この作品、最後まで夢中で聴けた」そんな体験をしたことはありませんか?
その理由、実はナレーターの力かもしれません。
プロの声優や俳優、ベテランの朗読家たちが作品に命を吹き込むオーディブルでは、“誰が読むか”によって、作品の印象や没入感が大きく変わります。
つまり、ナレーターに注目することで、オーディブルの楽しさは何倍にも広がるのです。
この記事では、オーディブル初心者にもおすすめの人気ナレーターや聴くべき作品、そしてナレーターで選ぶ楽しみ方のコツまで、たっぷりご紹介します。
「声」で選ぶ読書の魅力に、きっとハマりますよ。
演技力で魅せる!引き込まれるナレーター5選

大塚明夫(おおつか あきお)
大御所声優・俳優として知られ、父・大塚周夫も名声優という“声のサラブレッド”。
低く渋い声質で、どっしりとした存在感を放ちます。
Audibleでは、シリアスな作品や男性主人公の独白が多い文学系で圧倒的な人気を誇ります。
語尾や間の取り方が絶妙で、「聞いているだけで格調高くなる」と評されることも。
おすすめ作品
- 走れメロス(太宰治)
佐々木健(ささき けん)
落ち着いた、それでいて深みのある声が特徴的で、物語の世界観にぐっと引き込まれます。
特に重厚なテーマや歴史もの、登場人物の心情が深く描かれた作品などで、声の良さが際立ちます。
キャラクターの感情や物語の機微が伝わってくる表現力は、まさにプロの技と言えます。
おすすめ作品
- こころ(夏目漱石)
森川智之(もりかわ ともゆき)
“吹替界の貴公子”と称される名優で、トム・クルーズやキアヌ・リーブスの吹替でも有名です。
ナレーションでは、安定感のある中低音と丁寧な語り口が魅力です。
感情の波をあえて抑え、淡々と読んでも人を惹きつける力があります。
知的・誠実な印象を与えるので、ビジネス書や哲学書にもよく起用されます。
おすすめ作品
- ノックの音が(星新一)
石田彰(いしだ あきら)
“神秘的な声”と称される孤高の演技派声優。
どこか中性的で浮遊感のある声質が魅力で、幻想文学やミステリアスな作品に多く起用されます。
登場人物の微妙な感情変化を繊細に表現できるため、ストーリーテリングに深みを与える存在です。
穏やかな口調ながら、感情のグラデーションを表現する技術は群を抜いています。
おすすめ作品
- 朗読喫茶 噺の籠 睦(江戸川乱歩・他)
井上和彦(いのうえ かずひこ)
数々の人気アニメで主役級を演じてきたベテラン声優。
若々しさとダンディさを併せ持つ声質で、スピード感あるナレーションが得意。
明朗でハキハキとした語りが、ストーリーの展開をテンポよく引き立てます。
一人芝居のようにキャラを使い分ける朗読力も高く、ラノベや推理ものにも幅広く対応できます。
おすすめ作品
- 海賊と呼ばれた男(百田尚)
癒し系ボイスで人気のナレーター5選

櫻井孝宏(さくらい たかひろ)
落ち着いた優しいトーンと、繊細で包み込むような語りが魅力の人気声優。
感情を激しく出すというより、内面を丁寧にすくい取るタイプで、静かに心にしみる朗読が得意です。
聴いていると不思議と安心できる声で、寝る前のリラックスタイムにもぴったり。
文学作品や心理描写の多い物語に多数起用されています。
おすすめ作品
- 愚物語(西尾維新)
花澤香菜(はなざわ かな)
透明感のある可愛らしい声で、聴く人の心を和ませてくれる声優。
アニメでも多くのヒロイン役を演じ、柔らかく明るい声色でナレーションでも癒し系として人気です。
言葉の一つひとつに優しさが込められており、軽やかなテンポで聴きやすさも抜群。
児童文学やエッセイ系の朗読でも高評価を得ています。
おすすめ作品
- 結物語(西野維新)
諏訪部順一(すわべ じゅんいち)
低音で柔らかく、包容力のある声が特徴。
声に余計な力が入っておらず、自然体で落ち着いた語り口が魅力です。
ラジオDJのような滑らかな話し方で、長時間聴いていても疲れにくいという声も多数。
癒し系でありながら色気もある稀有な声質で、大人向けのヒーリングコンテンツやエッセイの朗読に最適です。
おすすめ作品
- 侠飯(福澤徹三)
坂本真綾(さかもと まあや)
声優・歌手・ナレーターとして多才に活躍。
柔らかく凛とした声で、聴く人を穏やかな気持ちにしてくれる存在です。
落ち着いたテンポと優しい語り口で、文学作品や詩の朗読にも定評があります。
しっとりとした読後感を残してくれる朗読スタイルで、静かな読書時間を過ごしたい方におすすめです。
おすすめ作品
- オズの魔法使い(ライマン・フランク・バウム)
神谷浩史(かみや ひろし)
明るくも落ち着いたトーンで、聴いていて自然と心がほぐれるナレーター。
アニメやラジオでの軽快なトークも人気ですが、朗読ではまた違った一面を見せます。
滑舌の良さと安定感のあるテンポで、心地よく物語に入り込めます。
声に温かみがあり、ユーモアを含んだ物語やエッセイなどでも癒し効果を発揮しています。
おすすめ作品
- 化物語(西尾維新)
このように「癒し系」と一口に言っても、ナレーターが持つ声の個性や語り口には違いがあります。
その日の気分や聴くシーンに合わせて選ぶことで、オーディブルでの時間がより豊かになりますね。
プロ声優・有名俳優が朗読するナレーター5選

藤木直人(ふじき なおひと)
甘く、そしてどこか知的な雰囲気のある声が印象的で、聴く人を引き付ける魅力があります。
恋愛小説や、ミステリー、あるいはスタイリッシュな作品などで声の良さが際立ちます。
落ち着いたトーンの中に、繊細な感情が丁寧に表現されているように感じます。
おすすめ作品
- ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)
竹中直人(たけなか なおと)
俳優・映画監督としても知られるマルチタレント。
ユーモラスで独特のリズムを持つ語り口が印象的です。
俳優として培った豊かな感情表現と台詞回しが、朗読でも存分に活かされています。
特に“間”の使い方が巧みで、聴く人の想像力を引き出すような味のある語り口。
落語やエッセイ、風刺の効いた作品にぴったりです。
おすすめ作品
- 風の又三郎(宮沢賢治)
高橋一生(たかはし いっせい)
俳優として映画・ドラマで幅広く活躍し、その柔らかく包容力のある声でも高い人気を誇ります。
感情を丁寧にすくい取る朗読が得意で、優しさと知性を感じさせるナレーションが特徴。
リスナーの感情にそっと寄り添いながら物語を届けるスタイルは、ヒューマンドラマや心に響く小説で高く評価されています。
おすすめ作品
- 騎士団長殺し(村上春樹)
杏(あん)
女優として長年第一線で活躍してきた彼女の朗読は、まさに“語る演技”。
透明感のある声に加え、台詞と地の文を絶妙に使い分け、物語世界に深みを与えます。
とくに情景描写の多い文学作品や詩の朗読では、映像が浮かぶような感覚を覚えるリスナーも多く、静かに感動を届けてくれる語り口です。
おすすめ作品
- 犬にきいてみろ(池井戸潤)
堤真一(つつみ しんいち)
実力派俳優として知られ、重厚な演技と同様に、朗読でもしっかりとした芯のある声で魅了します。
深みのあるナレーションは聴く人の集中力を引き込み、作品の世界観をしっかり支えてくれます。
文学作品やヒューマンストーリーなど、感情の厚みが求められる作品に最適で、“聴く演劇”とも評される存在です。
おすすめ作品
- 火花(又吉直樹)
これらのナレーターは、単なる朗読ではなく、「聴くエンタメ」としての価値を最大限に引き出してくれますよ。
プロの声優や俳優だからこそ表現できる感情の細やかさと物語性に、Audibleならではの魅力がありますね。
Audibleでナレーターに注目すべき理由

オーディブルは「耳で楽しむ読書」として親しまれています。
同じ作品でもナレーターによって印象が大きく変わりますよね。
文章の内容はもちろん、朗読する声・話し方・間の取り方によって、作品の世界観や没入感はまるで別物になります。
作品の魅力を“声”で最大限に引き出す
プロの声優や俳優、ナレーターは、登場人物の心情や場面の空気を声だけで演じ分ける表現力を持っています。
例えば、サスペンスなら緊張感を高め、児童文学なら優しさや夢を与え、ビジネス書なら知的で説得力ある印象に。
文字だけでは伝わらない感情やニュアンスを、耳で感じ取ることができるのです。
聞きやすさが継続のカギに
ナレーターの声質や話し方のテンポが合っていないと、どんなに内容が良くても集中力が途切れてしまいます。
逆に、自分にとって「心地よい」と感じるナレーターに出会えれば、通勤中や家事の合間でもスッと耳に入り、自然と聴く習慣が続くようになります。
ナレーターで選べば、外れが少ない
作品選びに迷ったとき、信頼できるナレーターで選ぶのもおすすめです。
「この人が読むなら聴いてみよう」と思えるナレーターを見つけることで、まだ読んだことのない作品やジャンルにも挑戦しやすくなります。
ナレーターから選ぶオーディブル作品の楽しみ方

お気に入りのナレーターを見つければ、まるでお気に入りの俳優や声優の出演作を追いかけるように、次に聴く作品選びがもっとワクワクする体験へと変わっていきます。
1. 声の“相性”で選ぶ
まずは、実際にいくつかの作品の試聴をして、自分にとって「心地よい」と感じるナレーターの声を探してみましょう。
低音で落ち着いた声、明るく元気なトーン、感情表現が豊かな声など、声のタイプにも好みがあります。
一度「この声好きかも」と感じたら、そのナレーターが朗読する他の作品をチェックしてみるのがおすすめです。
2. 気分やシーンに合わせて選ぶ
たとえば、リラックスしたいときは癒し系のナレーターがいいですね。
集中して聴きたいビジネス書には落ち着いた話し方のナレーターはどうでしょうか?。
その日の気分や聴くシーンに合わせて、声の雰囲気で作品を選ぶのもオーディブルならではの楽しみ方です。
3. ナレーター別に「好きな一冊」を見つける
同じナレーターでも、読むジャンルが違えば印象がガラリと変わります。
文学作品、児童書、エッセイ、自己啓発書など、ナレーターの声色や読み方が作品にどうマッチしているのかを聴き比べると、声と作品の「相性の妙」を感じられるようになります。
これは、活字では味わえないオーディブルの大きな魅力です。
まとめ|オーディブルは“声”で選ぶともっと面白くなる

オーディブルは、文字を読むのとは違う「耳で味わう読書体験」を提供してくれます。
その中でも、ナレーターの存在は作品の印象を大きく左右する大切な要素です。
声優や俳優、プロのナレーターたちが一言一言に感情を乗せて読み上げることで、登場人物が生き生きと動き出し、物語の世界により深く引き込まれる感覚を味わえます。
「何を読むか」ではなく「誰の声で聴くか」に注目すれば、同じジャンルでも違った楽しみ方ができるようになるでしょう。
さらに、自分の好きなナレーターを見つけることで、新たな作品との出会いが増え、オーディブルでの読書がもっと楽しく、もっと広がっていきます。
ナレーターに注目して作品を選ぶ習慣は、耳読書ライフを豊かにしてくれるはずです。
まずは気になる声から、無料体験でぜひ一冊試してみてください。
きっと、あなたの“推しナレーター”が見つかりますよ。