猫草の育て方｜用意するものから収穫まで

猫草は、健康維持に良いと聞いています。
自分で育ててみたいと思うけど、育て方がわからないと不安に思っていませんか？
実は猫草は育て方を知って、その通りにしていけば決して難しいものではありません。
しかも、市販のキットや100均の材料でも十分スタートできます。

この記事では、猫草を初めて育てる方にも、わかりやすく手順を解説。
用意するものから収穫までのポイントを、猫と暮らすあなたのために丁寧にまとめました。
ぜひ、最後までご一読ください。

猫草を育てるために用意するもの

猫草を育てるためには、特別な道具は必要ありません。
身近な材料や市販のキットで手軽に始めることができます。
ここでは、基本的な育て方に必要なものを一覧でご紹介します。

必要なもの一覧

品目	説明
猫草の種	一般的にはエン麦の種が使用されます。 ペットショップやネット通販で購入可能。
容器	プランターや小さめの植木鉢。 100均の深めのトレーでも代用できます。 底に穴があるものがおすすめ。
培養土（またはキッチンペーパーなど）	土ありの場合は清潔な園芸用の土を使用。 土なし派にはキッチンペーパーや脱脂綿でも発芽が可能です。
水	発芽から育成まで定期的な水やりが必要です。 霧吹きがあると便利。
日当たりの良い場所	室内でも明るい窓際などが最適。 直射日光は避けつつ、日光がしっかり当たる場所を選びましょう。

土あり・土なし、それぞれのメリット

• 土あり：成長が安定しやすく、長持ちしやすい。猫が好んで食べやすい。
• 土なし：室内で清潔に育てやすく、虫の心配が少ない。お手入れが楽。

どちらの方法でも猫草は育ちます。
初心者にはキットを使った、土があるタイプが育てやすくておすすめです。

猫草の育て方｜種まき〜収穫までの手順

猫草は発芽が早く、育て方も比較的かんたんな植物です。
ここでは、種まきから収穫までの具体的な手順を順を追ってご紹介します。

ステップ① 種まきの方法とポイント

1. 容器の準備
   　プランターやトレーに土を3〜5cmほど敷き詰めます。
   　土なしで育てる場合は、キッチンペーパーや脱脂綿を敷き詰めて湿らせましょう。
2. 種をまく
   　猫草の種を重ならないように均一にまきます。
   　土ありなら、その上にうすく土をかぶせましょう（約5mmほど）。
   　土なしなら、種の上からラップをかけて保湿します。
3. 水を与える
   　霧吹きやジョウロでたっぷり水を与え、土やペーパーをしっかり湿らせます。
   　容器の底に水がたまらないよう注意しましょう。

ステップ② 発芽後の育て方（光・水やり）

種をまいた翌日〜3日ほどで発芽が始まります。
発芽までは直射日光を避け、風通しのよい明るい場所で育てましょう。
発芽後はラップを外し、日当たりの良い窓際などに置きます。
朝〜午前中の日差しが最適です。土が乾いてきたら水やりを。
毎日または1日おきに霧吹きなどで湿らせる程度でOKです。

ステップ③ 収穫のタイミングと方法

猫草の草丈が10〜15cmほどに伸びたら収穫の目安です（種まきから約7〜10日後）。
根元から引き抜かず、必要な分だけハサミで上部だけをカットして与えるのがポイント。
引き抜くと残りが枯れてしまう原因になります。
猫が一気に食べすぎないよう、少量ずつ与えるようにしましょう。

育て方のよくある失敗と対策

よくある悩み	原因と対策
発芽しない	種の古さ、水分不足、光不足などが原因。 新しい種を使い、毎日湿らせることが大切。
カビが生える	湿気が多すぎたり風通しが悪いとカビが発生。 風通しのよい場所に置くか、育てる環境を変えてみましょう。
すぐに枯れる	水のやりすぎ・やり忘れや、日光不足が原因。 毎日様子を見ながら調整しましょう。

猫草は毎日のちょっとしたケアで、ぐんぐん育つ植物です。
次の章では、さらに長く楽しむための育て方のコツをご紹介します。

猫草の育て方｜初心者におすすめの猫草キット

猫草といっても、実はさまざまな種類や育て方があります。
初めての方はどれを選べばいいの？と、迷ってしまうことも。
ここでは、初心者でも失敗しにくい猫草の選び方と、おすすめの猫草キットをご紹介します。

猫草に使われる主な種類は？

猫草とひと口に言っても、実は以下のようにいくつかの種類があります：

種類	特徴	向いている飼い主
エン麦（オートグラス）	最もポピュラーで発芽しやすい	初心者、育てやすさ重視
小麦（ウィートグラス）	葉が柔らかく猫の食いつきが良い	食いつき重視の方
大麦（バーレイグラス）	葉がしっかりしていて育ちが早い	ガッツリ食べさせたい方向け

初心者には、失敗しにくく丈夫なエン麦タイプがおすすめです。

初心者向け猫草キットの選び方

以下のポイントをおさえて選ぶと、育てやすく猫も喜びます。

土あり or 土なしタイプを選ぶ

• 土ありタイプ：自然に近く、育てやすい。草がしっかり育つ反面、土の処理がやや面倒。
• 土なしタイプ：清潔で衛生的。手間が少なく、マンションなどでも育てやすい。

初めての方は土なし、セット済みのものを選ぶと安心です。

育成容器がついているかをチェック

• 容器付きキットなら、すぐに育て始められるうえ、水やりもしやすくなります。

迷ったら、セット品を選ぼう

種だけの販売もありますが、初心者には栽培セットが断然おすすめです。
水やりの頻度や発芽の様子を確認しながら育てられるので、猫草栽培の楽しさも実感できます。

猫に猫草を与えるときの注意点

猫草は基本的に猫の健康に役立つとされており、多くの猫が好んで食べます。
しかし、与え方を間違えると体調不良の原因になることも。
ここでは、猫草を安全に与えるための注意点を解説します。

食べ過ぎに注意する

猫草は食物繊維が豊富なため、食べ過ぎると嘔吐や下痢の原因になることがあります。
特に最初は喜んでたくさん食べてしまう猫も多いため、1日に1〜2本程度からスタートしましょう。

ポイント

食べさせるタイミングを見極める

猫は空腹時や、ストレスがあるときに猫草を食べたがることがあります。
空腹時に大量に食べさせると、胃が刺激されすぎることがあり注意が必要です。
食後〜食間に少量与えるのがベストです。

枯れた草やカビには要注意

猫草が古くなると葉先が変色したり、根元にカビが発生したりすることがあります。
猫は異変に気づかず、食べてしまうことがあります。
常に清潔な状態の猫草を用意しましょう。

注意するポイント

これらの症状が出ていたら、すぐに処分してください。

猫の体調に合わせて調整する

すべての猫が猫草を好むわけではありません。
中には、猫草を食べるとすぐ吐いてしまう、まったく興味を示さないといった猫もいます。
そんな時は、無理に食べさせる必要はありません。
猫の様子をよく観察しながら、与えるようにしましょう。

他の植物と混同しないよう注意

観葉植物の中には、猫にとって有毒なものもあります。
猫草の鉢と他の植物の鉢を近くに置くのは避けましょう。
猫が誤って毒性のある植物を食べてしまう危険があります。
猫草は、猫専用スペースに設置するのが安心です。

猫草は、猫にとってリラックスや毛玉対策に役立つ便利なアイテムです。
ただし、安全に配慮して与えることで、はじめて本来の効果が発揮されます。
日々のちょっとした気配りが、猫の健康を守ることにつながりますよ。

まとめ｜猫草の育て方と安全な与え方のポイント

猫草は、猫の健康をサポートする手軽で優しいアイテムです。
特に、毛玉ケアやストレス軽減に役立つと言われ、多くの猫に親しまれています。

本記事では、猫草の育て方からおすすめのキット、与え方の注意点、よくあるトラブルまで網羅的にご紹介してきました。
ここでもう一度、ポイントをおさらいしておきましょう。

猫草を育てるポイント

• 準備するものは少なく、初心者でも手軽に始められる
• 発芽には湿度と適度な温度が重要
• 収穫時期は芽が10cmほどに伸びた頃が目安

安全に与えるポイント

• 食べ過ぎは嘔吐や下痢の原因になるため注意
• 枯れた草やカビの発生にはこまめにチェックを
• 猫の反応を見ながら無理のない範囲で与えることが大切

猫草は、育てる楽しさと、愛猫の健康を守る安心感の両方を味わえる、素敵なグリーンアイテム。
日々の暮らしに自然の癒しを取り入れながら、猫とのコミュニケーションも深まります。

ぜひこの記事を参考に、猫草ライフをスタートしてみてくださいね。