猫の運動不足解消やストレス軽減のために人気のキャットウォーク。
SNSやインテリア雑誌でも、おしゃれに設置された風景をよく見かけますよね。
しかし実際に設置してみたら、全然使ってくれないという声があります。
理由としては危なくてヒヤッとした、思ったより邪魔だったなどのようです。
この記事ではキャットウォーク設置で後悔しないために知っておきたい、10の注意点を解説します。
初めての方はもちろん、リフォームやDIYを検討中の方もぜひ参考にしてみてください。
キャットウォークで失敗しない|設置時の注意点10選

キャットウォークを上手に設置するには、猫の性格や動線、安全性などを考慮する必要があります。
ありがちな失敗を避けるために、チェックしておきたい注意点を10項目にまとめました。
壁の強度を確認せずに設置する
猫が飛び乗ると想像以上の衝撃がかかります。
石膏ボードだけの壁に直接取り付けてしまうと、重みに耐えられず落下する恐れも。
事前に下地(柱や間柱)の位置を確認し、しっかりとビスで固定することが重要です。
DIYに自信がない方は、専門業者に相談するのも安心です。
素材選びを間違える(滑る・爪が引っかからない)
キャットウォークに使用する板の素材がツルツルしていると、猫が滑って危険です。
滑る素材を使った場所は安心できないので、使ってもらえない原因になります。
天然木や、ラバー加工された滑りにくい素材を選ぶのがベストです。
猫の爪が、自然に引っかかる程度の表面がいいですね。
高さや間隔が猫に合っていない
高すぎたり間隔が広すぎたりすると、年齢や体格によっては登るのが難しくなります。
特に子猫や高齢猫は注意が必要です。
猫が無理なく登り降りできる段差や、ステップの配置を意識して体の負担を減らしましょう。
動線が悪く、移動しにくい構造になっている
猫は高い場所が好きですが、ただの板をポンと設置しただけでは使いません。
部屋を一周できるような回遊動線や、目的地につながるルートを意識すると動きやすくなります。
途中に隠れ家や、くつろぎスペースがあるとさらに喜びます。
逃げ場がなく猫にとって落ち着けない
高い場所に登っても、行き止まりで他の猫や人に追い詰められると、猫にとってはストレスです。
多頭飼いの場合は、途中に避難できるスペースや複数ルートを確保することが大切です。
設置場所が騒がしい・落ち着かないエリア
テレビの近くや頻繁に人が通る場所に設置すると、猫が警戒して近寄らなくなってしまうことも。
静かで落ち着けるエリアに設置するのがポイント。
できれば日当たりのよい窓辺や、猫が普段くつろいでいる場所の近くが理想です。
DIYで固定が甘く、落下の危険がある
DIYでよくあるのが、見た目は完成しているが固定が甘い場合。
ぐらつきやすいと猫が警戒して使いませんし、落下事故の原因にも。
金具や補強材を使って確実に固定し、定期的に点検・メンテナンスを行いましょう。
猫が怖がる・慣れる時間を与えない
せっかく作っても、すぐに猫が乗らないからと撤去してしまうのはもったいないです。
猫は慎重な動物なので、気長に待ってあげましょう。
無理に乗せずにおいをつけさせたり、おやつを置いて徐々に慣れさせる工夫が必要です。
他の家具や環境とのバランスが悪い
家具との距離が近すぎて登れない。
インテリアと合わずに浮いて見えるなど、意外と見落としがちなポイント。
人と猫、両方が快適に過ごせるよう、レイアウトとデザイン性も考慮しましょう。
多頭飼いなのに取り合い対策をしていない
1匹分のキャットウォークだと、取り合いになって喧嘩が起こることもあります。
多頭飼いの場合は、複数ルートやステップの配置に余裕をもたせることが大切です。
それぞれの猫が安心して使えるスペースを確保しましょう。
キャットウォークで失敗しない作り方のポイント

失敗例を考慮して、キャットウォークで失敗しない成功ポイントをご紹介します。
猫の動線と習性を意識する
猫は高い場所が好き、隠れる場所が落ち着く、目的のある移動をするといった習性があります。
そのためただ板を設置するのではなく、下記の事を意識して作ると安心です。
- スタートからゴールまでスムーズにつながる動線
- 行き止まりではなく、ぐるっと回れる回遊ルート
- 高い場所から外を見下ろせる、見張りポイント
最初は低い位置から慣れさせる
新しいものに対して警戒心を持つ猫は多いです。
いきなり天井近くに設置しても、すぐには使ってくれないことがあります。
まずは手の届く低めの位置にステップを設置し、慣れさせましょう。
徐々に高さを上げていくと、猫が自然に使ってくれるようになります。
また、お気に入りの毛布やクッション、キャットニップなどを使って誘導するのも効果的です。
安全性を最優先に考える
見た目のおしゃれさよりも、まずは安全第一です。
猫が飛び乗ったり、飛び降りたりする動きに耐えられる強度が必要です。
下記の要領で安全を確保しましょう。
- 下地のある壁にしっかり固定する
- 板の厚みや耐荷重を確認する
- 足場の滑り止め加工を施す
- 階段やステップの間隔が無理なく登れるか確認する
こうした基本的な安全対策が、猫の信頼と安心につながります。
飼い主の暮らしにもなじむデザインにする
キャットウォークは猫のための設備ですが、インテリアと調和していることも大切です。
棚や家具と一体化させたり、収納を兼ねた設計にすると人も使いやすい物になります。
また、素材や壁の色に合わせるなど、部屋になじむ工夫をすれば見た目も美しくなりますね。
おすすめのキャットウォーク素材・アイデア集

キャットウォークは猫が安全に快適に使えるよう、素材選びや工夫がとても重要です。
ここでは、実例に基づいた素材やアイデアを紹介します。
滑りにくい天然木の棚板(無垢材)
- メリット:肉球に優しく、滑りにくく、インテリアにもなじみやすい
- おすすめ樹種:パイン材・杉材・桐材(軽くて加工しやすい)
- 注意点:木目が粗いものは毛がつきやすい。
カーペット貼りのステップ
- メリット:滑りにくく、足音が静か。飛び乗るときの衝撃を吸収してくれる
- おすすめ素材:タイルカーペットや、屋内用マット
- アイデア:取り外しできるタイプにしておくと洗いやすく、掃除も簡単
アクリル素材の透明ステップ
- メリット:下から猫の肉球が見える・部屋に圧迫感が出ない
- 注意点:滑りやすいので、表面に滑り止めシートを貼る。
- おすすめシーン:窓辺やテレビ横など、視界を妨げたくない場所に最適
突っ張り式キャットタワーと組み合わせる
- メリット:壁に穴を開けずに設置できる。上下運動がしやすい
- 活用アイデア:突っ張りポールから棚板やステップに行ける導線にする
スロープ付きステップで年齢問わず使いやすく
- 高齢猫や子猫 スロープや階段型ステップを設置
- 素材:木製素材に、滑り止めマットやフェルトを貼ると安全性アップ
- アイデア:途中に隠れ家スペースや、寝床スペースの組み合わせ
窓辺を活用した日当たりの良いキャットウォーク
- 日当たりのよい窓際に広めのステップを設けて、くつろぎスポットに
- アイデア:透明なバルコニーベッドやカゴタイプのハンモックを併設すると人気度アップ
まとめ|キャットウォークで失敗しないために

キャットウォークは単なるインテリアではなく、猫の暮らしを豊かにするための大切な空間。
猫の習性を理解し、安全性と動線をしっかり考えたうえで作りましょう。
素材には滑りにくい天然素材や、カーペットで安心感を持たせた方がいいです。
家具活用でインテリアになじませる工夫をすると、人も猫も満足できる仕上がりになります。
市販のアイテムや家具をうまく取り入れると、失敗のリスクも減らせます。
愛猫の性格や年齢に合わせてカスタマイズしていきましょう!
使ってくれるか心配な方も、今回紹介したポイントを押さえれば失敗のリスクは減らせますよ!